「楽園としての芸術」展(東京都美術館)における 関連イベント

楽園としての芸術展
楽園としての芸術展

2014.10.1
東京都美術館 講堂

・【対談】福森伸(しょうぶ学園施設長)×ウィリアム・ブラワー(デザイナー、建築家)
 テーマ「encounter:衝動的な遭遇」
 進行 中原淳行(東京都美術館学芸員)
 通訳 古居智子(作家)

・しょうぶ学園ドキュメンタリー映画上映会「so:but[and]=1.2.3.4 – あらかじめ, 情動の.

 協力:東京都美術館

東京都美術館「楽園としての芸術」展(2014.7.26 – 10.8)期間中の関連イベントとして企画されました。


「encounter」:衝撃的な遭遇

そのカタチの持つ佇まいに心奪われる時がある。
そのカタチの向こうにある創り手の
その生き方を、情景を、人間性を、
新鮮な好奇心から想像してやまない。

「僕は僕のままでいるしかないのに、何を変われというんだろう」と語っていた、しょうぶ学園の福森氏。「らしさ」という個性を大事に、素直な心をありのままに受け止め、その一瞬を捉え整えカタチにしていく。
完成されたカタチは一つの存在としてそこに、ただある。

「夜明け前に起きて、日没の静かな瞬間を楽しみ夜空を眺める」日常。
この情景も彼の中では流れている時間の一遍に過ぎない。自然材を使い建築物を創造するウッドワーカーのウィリアム氏。自然との共生の中で無心に創造するその姿に、自然が寄り添い、そこに在る。
内側にある憶いが自ずと、建築物を通して語っているかのようだ。

彼たちが共通する意識の中に、
存在しないものを常に眺め、想像して。
情報に惑わされる事もなく、時折時代を遠くに眺め。
些細な事に身を委ねたり、自分との対話を楽しみながら。
創造物は自然とそこからうまれている。

今回、園生の作品と映像と、そして福森氏とウィリアム氏の生き方考え方を言葉で感じながら、その向こうにある情景を覗き、何時かの時に出会った衝撃の理由を、この場所から深く感じ取ることが出来るかも知れない。

関連イベント企画:イワタトシ子(I have a dreamとして)